スペースシャワーTVプラス・フィラー映像メイキング
まずは実物大の正面図・側面図をラフに描く。
バランスは以前のロボと同じ。パングラ作品ではよく見るタイプ。
スタイロでラフ図どおりに削りだしてみる。
ここでバランスの再調整。
スピーカーも同じく。
バランスが決まったら、スタイロを実際の材料に置き換えていく。
強度が必要な箇所はMDFで。
手などの細かなパーツはカッターナイフ造形のしやすいスタイロで。
パーもつくる。グーパー2種の差し替えでいきます。
背中にはツマミやMIDI端子を設置。
最終的には様々なパーツで構成。スタイロ、プラスチック、
アクリル、アルミ、木材、アリモノ…などなど。
緑のパーツは、ホワイトボードに貼ってあったマグネットを
くり抜いて強引に流用。大事な大事なパングラの予定表をも犠牲に!
いや〜、実際結構切羽詰まり気味でした…
パペットアニメーション、こんなに大変だったっけ!?みたいな。
リベットを打ち込みます。
スピーカ制作。図面と模型を吉竹に渡して、造形とアニメーション用
のジグ制作を任せます。
ポージングチェック。なかなか楽しそうやんけ〜
同時進行でDJ卓を作ります。MDFの切り出しで。
側面にはケーブルが差し込まれます。
ロボは黒→白の順に下地を作ります。スキマに黒が残り、立体感が強調されます。
配色はいつも3日以上悩んだ上に、2度くらい塗り直しちゃいます。。
一発で納得のいく配色はできへん! しかし自分で自由に微調整しながら
仕上げができるのは、オーダー仕事とはいえ非常に自由度の高い証拠です。
自作品というつもりで取り組んでも良い案件ですね。先方も、任せっきり
だと結構ドキドキするでしょうけど、ある種の覚悟を持ってらっしゃるのが
分かりますし、ギリギリまでこちらにつき合ってくれます。不安顔も一切
見せないようにしてくれます。ありがたいですねぇ。
僕はずっと不安顔でしたが。
ロボットはガチャッとしたディティールの集まりではなく、
広い面、カリッとしたパーツなどのバランスが重要です。
でけました!
使った塗料がビビッドだったんで、写真うつりがちょっと心配。。
でもま、カタチになった! 次いこ、次!
脇役もイッキにいきます。今、スタッフがいない時期なのでとっても孤独な作業。。
でも一番はかどります(笑)最終的には、やっぱり一人がいい、ってなりますねぇ。
レコードプレーヤーもハンドメイド。
実物のプレーヤーを使っても、ちょっとロボットなどと馴染まないからね。
相変わらず木目は描きます。
スライダーやダイヤル、ランプを設置。
ロボットがどう演技するかによって、配置をよく考えなければなりません。
今回はとにかく木目調。筆塗りとカラークリアの塗り重ねで、
感覚でやっていきます。感覚でやっていく…つまりテキトーです。
パーツ取り付け。金属もすべて塗装で。
数種類のカラースプレーの塗り重ねで重厚感を表現。
いや、とにかく時間がなくてコレしか手がなかったの…ここだけの話。
苦労したのがライティング! 今回は構成の都合上、隣のキャラクターに
影が干渉しないよう正面から強めに当てた。幸い夜中のDJブースのような
雰囲気を目指していたのでハマって良かった。でもちょっとのズレでバランス
が崩れるし、随分苦労しました。いろいろ試した結果、ホームセンターでも
手に入る安いビーム球で。
室内のライティングは光をどう切るか…それに尽きます。
INOUE