【月夜のでんしんばしら】宮沢賢治 ─ メイキングその2
おこんばんは。
東神奈川のモーツァルトこと、たくとです。
井上さんがNHK「80年後のKENJI」で制作した「月夜のでんしんばしら」の
メイキングブログをアップしてからはや半年以上!
ようやく、僕がその続きを書くときがやってきました。
え?遅すぎるって? ご心配無用。
なんと、本日9月12日深夜12時半から再放送されるんですねー。
狙ったようなタイミングでござります。
というわけで、僕の担当といえばやっぱり音楽。
今回の作品「月夜のでんしんばしら」は宮沢賢治の小説ですが
なんとこの小説に出てくる歌は宮沢賢治本人が作詞作曲していたのでした。
参考リンク http://www.ihatov.cc/song/denchu.html
譜面まであるので、これを使わない手はないとばかりに
パンタグラフ流のアレンジを施しました。
おなじみの、トイ楽器、トイピアノやリコーダーなどをふんだんに使ったアレンジです。
造形で作られたでんしんばしらが歌っているというのもあり
軍歌っぽいんだけどちょっと可愛らしいおもちゃのマーチのようなイメージでアレンジしていきました。
そして、映像自体が8分ほどありますがその半分以上がこの歌によって占められている。
つまり長い時間、同じ曲を聞かせるにあたっては
視聴者を飽きさせないようにしなくてはならないということで
転調や、その他展開をいくつか配置。
そして、そして、もったいつけてしまいましたが
この歌を歌っているのが、僕と井上さんなんですねー。
井上さんには低い声で、僕は高い声でキャラクターをわけて歌ってみました。
序盤にはそれぞれソロのパートもあるんですよ。(どこかわかるかな??)
最初はダーク・ダックスみたいなコーラス・グループに歌ってもらいたいなとも
考えていましたが、まあ予算の関係もありますからね。(世知辛い話でごめんなさい!)
パンタグラフの基本精神である「手作りの味」をふんだんに
使わせていただきました!
また、人形アニメーションとはちょっと調子がかわる
この切り抜きによるカットアウトアニメーションの部分。
ここでのアレンジにもちょっと注目してみてください。
いわゆる回想シーンのような位置づけになっているので
一つの歌の中ですが、ちょっとした展開を加えているんですよ。
ここから主人公の男の子「恭一」くんが目を回すところにいたるまでは
我ながらうまくいったかもー。と思っています。
自画自賛。
長年の夢でもあった歌曲ということで
今までのパンタグラフ作品とはまた違った魅力が音楽方面でもでていると思います。
そこのところを踏まえていただいて、今夜の再放送を御覧ください。
(このブログは2013年9月12日に執筆されました。)