第八十一話「夏祭り2003」


毎年、ビッグアートでの花火大会観賞会は近しい人しか呼ばないことが多いのだが、イベントスペースのリニューアル・オープンお披露目を兼ねて、マジでイベントしてみたゾ。ライブ出演はビッグアートのアイドルこと、ジュモー・オプセーヌ西代彩THE PARTY の3組ダ〜ッ! サミット以来の本格的なライブイベント、みんな楽しんでくれたかナ? ポンチくんは楽しみつつも、新しい逸材探しに目を光らせているんだゾ。
当日は予想を遥かに超える数のお客さんが大集合! ウワワッ! 受付けがパニックに! 来年からはダ・ダ・ダレか手伝いに来てくれ〜ッッ!
今回のイベントDMを兼ねた暑中見舞い、みんな届いた? 住所変更で帰ってきちゃった葉書がものすごく多かったぞ。今回のイラストレーションはメンバーのトヨサキくんに一任! 急な仕事にも関わらず、とてもよいものを預けてくれた。受取人の皆さんの反応もよく、イベント告知にはとてもよいDMデザインになったゾ! トヨサキくんはシマシマン活動の他、こんな味のあるイラスト制作も行っている。実は元・絵描きなのダ。ウ〜ム、人に歴史アリ。



花火の集客力は絶大。すごい人だかりに。せっかくの超・穴場花火鑑賞ポイントのビッグアート屋上なのだが、今年は雲が多くてよく見えなかったのダ。雲に隠れてバクハツすると、なんだか戦争っぽくてコワかった。



ジュモー・オプセーヌのライブが始まるとお客さんから大歓声が! そしてスペースのオープンを祝して乾杯の音頭をとってくれた。新しいスペースになって、いよいよこれからだなあ、とポンチくんも実感が湧いてきました。それに1階の路面と接したオープンな雰囲気はとてもよく、2階で頑張っていた頃よりスペースとしての価値は格段にド・ア〜ップ!



ビッグアートの女将・ヤスノ嬢とメンバーのウェッブ・マスター松村によるジュモー・ライブは1年前に比べて随分地に足が着いた感じ。今回のイベントにも合ってるバンドなので呼んでよかった! 映像もよくできていて、内輪っぽさもなくなっきててとても心地よい空間に。本家公認のプロモーション・コピーバンドとして先駆けになるかどうか? これからも注目しよう。



2組目はソロの西代彩。西代は特殊工作部で美術メンの卵「美術くん」としても何度かお手伝いにきてくれた。自作楽器を使ってのライブは楽器と、歌声や選曲の微妙なアンバランスさが不思議。さすがにライブ慣れしていて、MCではおっとりしつつも、しっかりとお客さんを引き込むような話術に感心。



お待ちかね、いよいよビッグバンド「THE PARTY」の出番が! 噂は聞いていたのだが、ポンチくんも観るのはこれがはじめて。筑波大の後輩達が逞しくもすごいチームを作ってヨコハマに乗り込んできた!



戦争コントから始まって、ギター1本の「終戦宣言」ではミュージカル風な演出が見事! 歌詞もメロディもとてもよくって涙をも誘う。ボーカルの背後には何故か「家なき子」のタイトルが誇らし気に。



アーバン・サティスファクションは、ボーカルが次々に入れ替わる演出が。そのスピード感と誠実さはまるで卓球のダブルス戦を見ているよう。動きが早すぎて何が写っているのか分からない。戦争〜演歌・アーバンまでの流れは本当に良かった。客席アリのイベントではバラエティさも求められるから、彼等のテンポや左右への振り方はとてもよい構成だったように思う。



おきらくアイドルユニット・プリンビー登場! 目標を見失ってしまったフリップ・フラップはすでに軽く超えている。持ち歌もたくさんあるし今回のライブでは新曲も披露! コスチュームも彼女達による制作だ。迷いのなさが心地よい。
THE PARTY の出演時間はほぼ1時間。「長い」という意見も多かったが、構成を洗練させていけばどこでも通用するエンタテインメントになる可能性を秘めている。大学4年生諸君も多いので、果たして来年はどうなっているか…? 心配ではあるが、いずれ「SUMMIT meeting」にも呼べる逸材であることは間違いナイ。そのときまでミンナ、頑張ってくれヨ!



すどう美術館での「ART ACT.」展・討論会の風景。みんな、それぞれの活動があってとても興味深かった。studio BIG ARTからはポンチくんとコバヤシマイコが参加。ツクバの卒業生がやってるテンカウントKAWAGUCHI ART FACTORYツママレ プロジェクトオーガ・フミヒロ氏サロン・ド・サンク… 意見を交換しあい、相手の、そして自分の活動意義を再確認。ビッグアートを始めた頃に田町・NOPEでインディペンデントスペース・公開討論会があったのを思い出したが、あの頃は右も左も分からなかった。でも随分落ち着いてきたものだ。オルタナ・スペースは立ち上げ易いと言えるかもしれないが、逆に何年も継続していくのは難しい。ここ数年で色んな場所が生まれ、消えて行った。続ける事に確固たる意味はないかも知れないが、そこでしか見えない風景もあるはず。オルタナ・スペースの老舗として、さぁまだまだヤルでポンチよ〜! studio BIG ARTのビルは老朽化のため、持ってあと5〜10年。もう折り返し地点ダ。メンバーのミンナ、後悔しないようにしっかり自分の足跡を刻んでオケッッ!





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