第百十話「星霜のさくら」

アトリエ大改革の中、相変わらず造形作業は進行中! ここ数年は、特殊工作部なりのアイデアを期待して発注を頂くケースが多くなってきた。特に昨年あたりから今年に掛けてはその傾向が顕著だ。発注者の皆さん! もうラフ通りの美術制作はしませんよ〜。ご了解くださいマセ!

さぁ! いよいよADビル最後の造形&撮影仕事だ! 気を引き締めてゆけ! 大きな山のジオラマを作るためにプラスタークロスという、ギブスのような素材を試してみる。最後の仕事なのにはじめての技法。もうドキドキだ。



しかしその使いやすさに美術メン、大感動。




元々大きなヨシタケ氏であるが、更に大きく見えてしまうようなアングルテスト。



1階スペースでの最後の撮影。つくづく、最高の空間だなぁ… と未練がましく思ってしまう。猛烈な湿気がなければね… その、猛烈な湿気で背景のバック紙がブヨンブヨンになってしまうが、なんとか無事終了。お疲れさまでした〜〜〜〜!



一年に一度は必ずオーダーのある地球造形。これも山ジオラマと同じく、CDジャケット写真の制作である。都内スタジオで自然光を活かして撮影。ジャケ写って広告と違って、その〜なんと言うか… 行き当たりバッタリなのね! イヤ、イイ意味でね。



現場での地球の手直しと言えばポンチくん。皆に見られながらの作業は本当にヤリにくい。カメラマンという職業も、常に様々な立場の人々から見られる現場での作業なので、実力に裏打ちされた自信が成り立っていなければナカナカできないんじゃないかな〜と思う。ちなみにポンチくん、簡単なデジカメ撮影なら自前のカメラと機材で撮影しているのだが、やはりクライアントがいるといないとでは作業が違ってきてしまう。マダマダだな!




隔週連載の日経パソコンは絶対に休めない! 反町アトリエへの引越しとカブってしまい、非常に慌ただしい状況での案出し→制作となった。しかし、自分の実力を試すチャンスである。やっぱり世の中、切り替えの巧い者がクリエイトを制するね。歳とともにやらなきゃ行けないことはドンドン増えて行くモンだからネ〜。目指せ! 森鴎外!



顕微鏡に救急箱、ブラインドと来れば、なんともメディカルな雰囲気が漂う。




撮影はクロハカメラマンのスタジオを拝借。しばらくお世話になることに。しかし翌日のポンチ撮影仕事は反町アトリエで決行! 窓が大きいしブラインドで光の調節ができるし、壁は鏡で明るいし、天井も白いし、日中の自然光撮影なら意外にオーケー! 反町アトリエも丸々2週間。ようやく慣れてきたデ!




戻る